【ライブリポート】リチャード・ボナ・アサンテ・トリオライブに行ってきたぞ!!

世界的なベーシスト、ベース弾きなら知らない人はいない伝説のミュージシャン リチャード・ボナ(Richard Bona)のライブに行ってきたのでそのリポートです!!

\ボナについて詳しくはコチラ/

【歌うベーシスト】リチャード・ボナの情報まとめ
ベーシストなら知らない人はいないRichard Bona(リチャード・ボナ)の情報まとめ記事です!ボナの出生やベースとの出会い、おもしろい逸話などを紹介しています。プロとしてのデビューがギタリストであったことには驚きです!!





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ライブ詳細

RICHARD BONA ASANTE TRIO
(リチャード・ボナ・アサンテ・トリオ)

開催日:2023年4月25日(火)、26日(水)、27日(木)
※各公演1stステージ18:00~ 2ndステージ20:30~

場所:ブルーノート東京


今回のライブは、ベーシスト&シンガーのボナ、キューバのミュージシャンであるピアニストのOsmany Paredes(オスマニー・パレデス)とドラマーのHilario Bell(ヒラリオ・ベル)を迎えたスリーピースバンド形式でした。





【BLUE NOTE TOKYO】RICHARD BONA ASANTE TRIO (2023 4.25 tue., 4.26 wed., 4.27 thu.)
至高のプレイと歌声で魅了する天才ベーシスト。超絶トリオで魅せる待望の来日公演!





ブルーノート東京の詳細・当日の様子

ブルーノート東京は1988年に東京・南青山に建てられたライブコンサート施設です。元はニューヨークに本店をもつジャズクラブとしてスタートしたそうです。

今ではジャズに限らず数々の大物ミュージシャンや音楽の名手が集い、上質な音楽空間を楽しむ施設となっています。

約280席を有する会場ですが、ステージと客席の近さには驚きです!アリーナシート呼ばれる前方中央の席はミュージシャンと手が触れるような近さです。

また、驚くのはその豪華な設備と内装です。大きなスピーカーから流れるは高品質で臨場感ある音色、スモークやライティングがもたらす特別な空間、心踊らされるレジェンドたちの写真やプレートなど来場者を非日常へ連れ去ってくれる上質な施設だなと思いました!

BLUE NOTE TOKYO
東京・南青山のジャズ・クラブ、ブルーノート東京(BLUE NOTE TOKYO)のオフィシャルウェブサイト。


場所は表参道駅から徒歩10分圏内です。大通りから少し脇に入った通りに面しています。近くにはカフェやブティック、岡本太郎記念館などが並びおしゃれな雰囲気になっています。





当日は開場50分前に着きましたが、すでに2人ほど扉が開くのを待っている人がいました。入り口にはミュージシャンの写真やサインなどが掲載されているので、それぞれ写真を撮ったり眺めたりしていました。

開場40分前になると、すぐ側にバンが一台止まり、大柄な男性3人と通訳の女性の方が車から出てきました。そうです、ボナたちが目の前に現れたのです!!!!!!圧倒的オーラ!!!!!

声を掛けたい、写真をお願いしたいと思いましたが、この時はチャンスを逃しました。(さすがに勝手に写真を撮るような真似はしたくなく、泣く泣く携帯をしまいました)

一目見た感想は、「穏やかで優しそう!」でした。あと、3人で和やかに話している様子を見て、「この人たちはいいアンサンブルをしそうだな」と感じました。公演後の話になりますが、やっぱり最高のアンサンブルだったわけです。今振り返ると、人となりは音楽に表れるなと思わせてくれた瞬間でした。

開場後は穏やかに人が入場していきました。平日の17時ということもあり、開場後30分くらいまでは人の入りがまばらでした。全席指定ですので、入場を急ぐ理由はありません。

開演10分前くらいでしょうか、ステージにスモークが立ちこめ、気づけば客席は満席です!いよいよ始まるというドキドキ感は忘れられないです。



ライブリポート

温かい拍手に迎えられ、来場者と同じ入り口から入場するボナたち。にこやかに、穏やかに、それでいて雄大でタダで者ではない雰囲気を醸し出すレジェンドの姿がそこにありました…!!



一曲目はキューバ・ラテンの名曲の「Bilongo」


一曲目、いや一音目から相当やばいと思わされました。筆者は耳がいいほうではないのですが、それでも「何かが違うぞ」「これはやばいぞ」と本能的に思わされてしまったのです。リズム・音の立ち上がり・キレ・音色など全てがすごい!上質で心地よくて、それでいて聴いていて楽しい!!そう思わせてくれたナンバーでした。ドラムスの一音目の入りも相当かっこよかったなぁ。

今回はラテン、特にキューバスタイルであったため他の曲を含めキューバのリズムやそれに合う変拍子にアレンジした曲が多かったように思います。分かりやすいところでいうと、楽器ではカウベルやコンガなどがいい味を出していたように思います。



ボナが「僕の80%はJaco Pastorius(ジャコ・パストリアス)で出来ている!」と豪語し、尊敬してやまないというジャコパスの楽曲からは「Three Views of a Secret」が披露されました!


原曲の美しさはそのままに、物寂しさはボナの温かさに昇華されていたように思います。ベースラインがよく目立つ楽曲なので、これも素敵な楽曲チョイスですね!



途中途中、MCなどでみせるお茶目なボナが印象的でした。バンドメンバー紹介では「彼らはキューバから来ました。僕は西宮(兵庫)から来ました。」と小ボケをかましたり、ニューギアであるルーパーを紹介するときに販売元の方が会場にいることをいじってそれでいて機器の扱いを「ムズカシ」と言ってみたりと冗談やユーモアを交えて進行しているのが面白かったです!表情が豊かで表情だけで笑いを誘うのも魅力的でした。



伝説のジャズトランぺッターMiles Davis(マイルス・デイヴィス)の楽曲からは「All Blues」が披露されました。


元はおそらく3拍子の楽曲なのですが、今回はアレンジバージョンということで6・5の11拍子の演奏だったようです(人に聞きました🙏)

演奏は前は「(カウントが)ムズカシ」と言って「(みんなは)カウントしないでね」と前置きしていましたが、やはりというかカウントしていたら頭がこんがらがる楽曲でした。というかそもそもカウントが分からなくてできないですね。



時折、会場にクラップや指パッチンでリズムをとるように促すボナでしたが、結構それが上手いこといかないのも面白かったです。悔しながら筆者もなかなか合わせるのが難しかったです。中には16分音符の4つ目で入るリズムもあったのですが、それはそもそも難しいとしても簡単なリズムの中でも合わせるのが困難でした…。演者の3人は誰もリズムがぶれることなく、つられることもなく改めてすごいリズム感をもっているなとレベルの高さを思い知らされた場面でもあります。



ベーシストとして名高いボナですが、その歌声もまた素晴らしかったです。基本的に弾き語りの形式で演奏をしていましたが、披露した歌の中で日本語歌唱のものもありました。NHK番組に提供された「Kaze-Ga-Kureta-Melody」です。

風がくれたメロディ | リチャード・ボナ | ソニーミュージックオフィシャルサイト
ソニーミュージックによるリチャード・ボナ公式サイト。リチャード・ボナの最新ニュースやリリース情報、ビデオ、ライブ・イベント出演情報、メディア情報などを掲載。

(↑YouTube動画の再生箇所からワンフレーズ視聴できます。)

「美しい!歌声!!」「日本語上手い!!」語彙力を失うほど艶やかで美しい歌声に魅せられました。他の方の感想をあらゆるところで見聞きしましたが、“絹のような声”という感想が散見され、なるほどその通りだなと思いました。



おそらく今回のライブで最も反響があったのがボナの楽曲「O Sen Sen Sen」です。


コール&レスポンスで「O Sen Sen Sen~♪」と歌うのは楽しかったですね。隣の席のマダムもご機嫌気に踊りながら歌っていました。



そして、演目が全て終わると、温かい手拍子が会場を包みます。ピアノのオスマニー・パレデスとドラムのヒラリオ・ベルはステージからはけ、ステージに残ったボナはなんとピアノ椅子に腰を下ろします。「ここからがステージの始まりだよ」とまたお茶目な発言をしたあと、なんともスイートな音色で美しい旋律を奏でました。終盤、子守歌に変容していった際は会場の笑いを誘いました。

「ピアノ、ヘルプ!」と言うとオスマニー・パレデスがステージに戻り、見事なピアノソロを披露しました。それにはボナはへの口で応え、小さく笑いを誘いました。

楽しい時間はあっという間に終わりを迎えます。アンコール最後で「おやすみ」の言葉に合わせてメロディーを下行してステージを締めたボナはかっこよくてユーモアがあってとても素敵に思えました。



終始温かな熱のこもった会場でしたが、終演後もその熱が感じられるようなステージでした。もう最高としか言いようのない体験をしてしまいました!!



さいごに

ボナのライブから一夜明けてこの記事を執筆しているのですが、未だに余韻が残っています。それでいてリズム感や音楽家としての圧倒的なレベルの差(それはもう異次元レベルの)をみせつけられて悔しくも思いが強くなってきています。ライブリポートといいつつ、筆者にとってはこの思いを書き残す備忘録でもあるわけです。

親日家であると思われるボナはまた来日公演を行ってくれるでしょう。そのときまでにレベルを上げて今度はレジェンドの音楽を余すことなくとこの身に受け止めたいと思う今日この頃でした。





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