ありがたいことに「和声(法)」や「和声 独学」といったキーワード検索で当ブログに訪れてくれる方がここ最近増えました。
今回は、「和声法の独学に必要なもの」というテーマを取り扱ってみたいと思います。
和声法の学習方法
和声法の学習する方法ですが、一番手っ取り早いのは音楽学校又は教室に通うこと、誰かに習うことです。しかし、ある程度まとまった時間とお金が必要ですから、手軽な方法ではありません。
では、独学するにはどうすればよいでしょうか。
筆者は以下のものが必要と考えます。
①和声法の教材
②ピアノ
③復習時間
各トピックを順に説明していきます。
①和声法の教材
和声法は体系的な理論です。ですから、教材を用いて学習をすすめるのが良いでしょう。YouTubeやブログなどにも和声の解説コンテンツが多く上がっていますが、和声の初めての取っ掛かりや一部のトッピクのみ知りたい人には有効かと思います。(ただし、誤った情報も少なからずありますので注意は必要です)
教材選びには、Amazonや楽天などのショップのレビューや音楽之友社の和声問診票を活用するのがおすすめです。
せっかくなので、おすすめ教材の一つを紹介しておきます。音楽之友社出版の『和声 理論と実習』シリーズです。こちらはいわゆる“芸大和声”(音楽学校で教材として使用される和声理論)の書籍です。
初学者にとって少々ハードルの高い内容になっているのが難点ですが、和声の基礎と理論体系がまるっと掲載されているので学習には有効だと思います。例題と課題が多く掲載されているのも魅力の一つです。
内容の難易度はショップのレビューや当ブログの『和声 理論と実習』の解説記事を参考にしてみてください。下記ボタンで解説記事一覧が表示されます。
②ピアノ
和声法では、音の響きがとても重要です。いくら理論や規則などを頭で覚えたとしても、音の響きがイメージできなければ、その学習はあまり有効だとは言えません。和声を理解するためには、音のイメージが土台にないと難しいです。
ですから、ピアノは必須だと思います。
ピアノの購入目安ですが、設置場所に余裕があってピアノとしても練習したなら88鍵盤、「ドレミファソラシド」と音の確認が出来ればいいならミニキーボード、その中間は60前後の鍵盤がいいかと思います。値段と場所を考慮して決めてください。
(ピアノアプリはあまりおすすめしません。和声は基本4声部ですので、アプリ画面が小さいと鍵盤が押しずらいあるいは押せないです。)
また、楽譜作成ソフトを活用するというのも有効です。筆者はピアノと併用して活用しています。おすすめのソフトは『MuseScore』という無料のものです。シンプルなデザインで見栄えが良く、メニューや操作ボタンが分かりやすい配置になっています。マウスもしくは鍵盤での操作が可能です。教材に掲載されている和声を忠実に再現できれば、ピアノが全く弾けなくても音の確認が出来ます。
③復習時間
月並みの話ですが、記憶の度合いは忘却曲線に表されるといわれています。せっかく覚えた物事も1日経てば70%ほど忘れてしまうといわれています。
学習時間を確保するというのは当たり前ですが、復習によって記憶を定着させるのが大切です。
例えば、朝10分教材を読み込んで、夜課題をこなすなどして小分け学習するのも良いでしょう。
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