現代のR&B変革者 The Weekndを紹介！

現代のR&B変革者　The Weeknd（ザ・ウィークエンド）を紹介していきます！

　プロフィール

本名：Abel Makkonen Tesfaye（エイベル・マッコネン・テスファイ）

出身：カナダ　オンタリオ州トロント
　　　
生年月日：1990年2月16日
略歴：2010年にデモ音源をYouTubeにアップしキャリアをスタート。2011年に無料配信ミックステープ『House Of Balloons』を発表すると、音楽メディア「Pitchfolk」で年間ベストアルバムに選出され、注目すべき若手アーティストの1人となった。2012年にメジャーデビュー。1stアルバム『Trilogy』は、全⽶チャート（The Billboard 200）初登場4位を記録、2ndアルバム『Kiss Land』(2013) では初登場2 位を記録した。2014 年にはアリアナ・グランデのシングル「ラヴ・ミー・ハーダー」に参加し一躍有名となった。シングル「Can’t Feel My Face」(2015) は⾃⾝初の全⽶No.1シングル（3週連続）に輝き、続く「The Hills」も6週連続1位をキープし完全にブレイクを果たした。2016 年に3rdアルバム「Starboy」を発表。2018 年にはEP『My Dear Melancholy.』をサプライズ・リリースし、全⽶1 位を獲得。同年12 ⽉には待望の初来⽇公演を果たし、米津玄師と共演した。2020年3月に4thアルバム『After Hours』を発売し、4週連続全米1位を記録する大ヒットとなった。

シンガーソングライターであり音楽プロデューサーでもあるThe Weeknd。xo（エクスオー）という自社レーベルを設立しています。

アーティスト名がなぜ“Weekend”ではなく“Weeknd”なのかというと、彼が名前を付ける頃にはすでに“The Weekend”というバンドがいたからだそうです。（調べてみると2000年にカナダでデビューした同名のガールズバンドがいました。）
ちなみに、“Weekend”は“週末”を意味し、それは彼が17歳で高校を中退して友人と家出をした思い出深い“週末”を指しているそうです。

2021年２月７日（現地時間）、第55回スーパーボウルのハーフタイムショーでパフォーマンスを務めました。制作費に約7億円を自腹で投下したことで以前から話題となっていましたが、ラスベカスをイメージした豪華なセットに煌びやかなスパンコールのジャケット、多数のパフォーマーによる演出など何とも豪華で見ごたえあるパフォーマンスでした。

パフォーマンスの全編が公式YouTubeチャンネルで公開されているので是非視聴してみてください！

The Weekndの魅力

The Weekndの魅力としてまず挙げられるのは、特徴的な歌声と楽曲が織りなす音楽性でしょう。

歌声は聴き心地の良い伸びやかなハイトーンボイスが特徴的です。セクシーさを感じさせる歌い方も特徴の一つです。

楽曲は様々なジャンルからインスパイア又は要素を取り入れた音楽が特徴的です。異なるジャンルがミックスされミステリアスな雰囲気を放つものや幻想的なものなど他では聴き馴染みのない新しいサウンドの楽曲を次々リリースしています。

中には、女性の悲鳴声や銃声音を聞かせたり、セックスやドラッグを彷彿させるフレーズを度々登場させたりと刺激的なエッセンスを盛り込んだ異彩を放つ楽曲もあります。

また、アレンジ面では他楽曲のフレーズを引用して楽曲に織り込むのが上手いです。2020年リリースとなった『After Hours』では特にそのセンスと技術が光っています。単なるサンプリングではなく、ひと昔前の楽曲フレーズを現代風にリミックスしたりと音楽的な挑戦が垣間見えます。

The Weekndの代表曲

数ある楽曲の中から厳選した5曲を代表曲として紹介します！

Earned It

2014年リリース
映画『Fifty Shades of Grey』の挿入楽曲でアカデミー賞ノミネート作品。

とても美しいメロディーラインが印象的なミディアムテンポの楽曲です。歌いだしから女性かと聞き間違いしそうなほど透明感のあるハイトーンボイスには驚かされます。

この絶妙なテンポが官能的な心地にさせてくれます。しかし、決してくどくなくいやらしくもないのは絶妙な塩梅だと思います。

映画を彷彿とさせるMVは見ものです。

Can’t Feel My Face

2015年リリースのシングル
軽快なリズムが特徴のダンスミュージック。

かのマイケル・ジャクソンを彷彿させる楽曲です。
MVを見ると、ダンスや歌い方などマイケル・ジャクソンをイメージしたのではと想像させられます。特にMV1:00～1:18辺りが分かりやすいでしょうか。

情緒的な歌パートと無機質っぽい歌パートが交互にあり、異なる2つの楽曲が組み合わされたかのような（言うならばバラードとEDMダンス楽曲を組み合わせたかのような）印象を受ける面白い楽曲です。

Starboy ft. Daft Punk

2016年リリース　3rdアルバム『Starboy』の表題曲でDaft Punk（ダフト・パンク）をフィーチャリングしています。Daft Punkは「One more time」で有名な二人組のアーティストです。

エレクトリカルで宇宙っぽさを感じる楽曲だと個人的に思っています。

シンセドラムの打つビートと韻を踏んだ歌詞、拍の頭を打つピアノの和音、そしてサビのコーラスの裏打ち主体のビートとリズミカルで聴くとクセになる楽曲です。

余談ですが、MARVELとのコラボレーションで『STARBOY』というタイトルのコミックスが出版されています。　後に紹介する『Pray For Me』といい、The WeekndはMARVELと所縁がありますね。

Pray For Me

2018年リリース
映画『Black Panther』挿入楽曲であり同映画のサウンドトラックに収録。
映画『Black Panther』のエグゼクティヴ・プロデューサーを務めるKendrick Lamar（ケンドリック・ラマー）との共作です。

大人な雰囲気のR＆B・ヒップホップといった感じでしょうか。
劇中のクラブでのシーンにぴったりな楽曲です。

MVでは映画のシーンが使われていたり、ブラックパンサーのアニメーションが新規に起用されていたりと見ごたえのあるかっこいい映像になっています。※発光が強いので視聴する際は注意された方がいいかと思います。

Blinding Lights

2019年リリースアルバム『After Hours』収録曲。

『Blinding Lights』のイントロに合わせてダンスする動画がTikTok中心に大流行しました。『Blinding Lights』でThe Weekndを知ったという方も多いと思います。

80年代を思わせるビートや音の作りは一周回って現代では新鮮です。冒頭から流れるシンセサイザーのリフ（サビでも同様のメロディーラインあり）は一度聴いたら頭に残る印象的なフレーズで、80年代の音楽を現代に引っ張ってくる装置のようなものです。

MVや楽曲プロモーションで顔面を血糊で塗りたくった姿が話題となっていましたが、これは映画『JOKER』をモチーフにしたものだそうです。

以上、The Weekndの紹介でした！

今後、The Weekndの楽曲についてもう少し詳しく掘り下げて分析したものを記事にしていく予定です。楽曲の素晴らしい点や聴きどころを紹介していくので、こちらも合わせてチェックしてみて下さい！

もっとThe Weekndの楽曲を聴いてみたい！という方向けに名曲・有名曲20選をプレイリストにまとめてみました！是非聴いてみて下さい。