『Runnaway baby』 楽曲分析・解説



Bruno Marsのノリノリのアップチューンナンバー『Runnaway baby』の楽曲分析・解説ページです。

楽曲の構成や聴きどころ、歌のパフォーマンスを中心に解説していきます!


✅ Bruno Marsのプロフィールはこちらからチェックしてください。



楽曲概要



2010年10月5日リリースの1stアルバム『Doo-Wops & Hooligans』収録曲。

作曲:Bruno Mars ・ Ari Levine, Philip Lawrence and Christopher Steven Brown
編曲: Paul Murtha

ギターとベースのリフがかっこいいアップチューンな楽曲です。
サビの「Run run run away,run away baby」というフレーズが印象的です。

歌詞は非常にプレイボーイな内容です!




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楽曲分析

原曲Key=E♭m(Eフラットマイナー)

原曲BPM=165くらい
ライブパフォーマンスではBPM=175-180くらい

コード進行
 Aメロ:E♭m7→A♭7(Ⅰ→Ⅳ)
 サビ:C♭→B♭7→E♭m→A♭(Ⅵ→Ⅴ→Ⅰ→Ⅳ)

ベース(ギター)のリフは以下のようになっています。

リフの末尾からシ♭→ラ♭→ソ♭と順次に下がっていって、冒頭に戻りミ♭→ミ♭(オクターブ)の流れがきれいですよね!また、途中シのダブルフラット(≒ラ)という、曲の調にはない音が出てくるのがいいアクセントになっています。

また、この楽曲はサビの音の構成が面白くて、サビの頭がC♭(Ⅵ)→B♭7(Ⅴ)という進行になっています。

この箇所、C♭(Ⅵ)で始まっているのがミソでして、サビ頭はⅠかⅤ(E♭mかB♭)をもってきがちですが、そこはあえてⅥのC♭をもってくることで味を出しています。C♭(Ⅵ)で始まると音が跳躍したような、浮遊感に似たような感覚を味わいます。また、C♭→B♭7と半音で下行するので強い動きが出るのも特徴的です。

メロディーはシ♭を連発しているだけですが、これがC♭のコードに対してはM7度(メジャー7度)になっていて切ない響きに聴こえます。B♭の上ではベースの音に着地するのでスッキリとした響きになります。

ちなみに、B♭→B♭7に変更してみたバージョンを作成してみましたので聴いてください。

いかがでしょう?面白みが欠けた感じがしませんか?
どことなく重くひきずったような響きにも聴こえます。
実は、ベースとメロディーの関係をとり出してみると、連続8度といって和声でもよくないとされている進行になってしまうのです。

和音が1つ変わるだけで印象がだいぶ変わりますね!




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聴きどころ

先述したリフとサビの箇所は注目して聴いてみると面白いですが、そんなことは一先ず置いておいて、この楽曲のノリを存分に楽しむのがいいと思います!

聴きどころとしては、ブルーノの歌です!
高い音域をこれだけリズミカルに歌うのは流石です…!!
特にサビの「Run run run away,run away baby」のフレーズでは、シ♭(B♭4)という高い音の連発にもかかわらず気持ちよく聴かせられるのはすごいです!


さらに、ステージパフォーマンスだとテンポや歌いまわしが異なるし、原曲にはない間奏が入ったりとまた違った楽しみ方ができます!個人的にはサビ前にメロディのリズムを少し緩めてサビでインテンポになるところや間奏のダンスの箇所が大好きです!

イギリスの「The X Factor」という大人気音楽オーディション番組の企画で『Runnaway baby』が披露されました!これがまたカッコいいので、是非紹介した内容にも注目しながらご視聴ください!



余談

最近、メディアで『Runnaway baby』を耳にする機会が増えたなーと思っていたのですが、どうやら2020年10月30日公開予定『とんかつDJアゲ太郎』の映画主題歌になったのでその影響みたいです。

「歌って踊ってバイブス上げて」みたいな映画らしいので主題歌としてはハマるかもしれませんね!





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