グラミー賞 7冠受賞し、現代の3大ギタリストに選定されたギタリスト・シンガーソングライターのJohn Mayer(ジョン・メイヤー)を紹介していきます!
プロフィール
- 本名: John Clayton Mayer
- 出身:アメリカ合衆国 コネチカット州
- 生年月日:1977年10月16日
- 略歴:父は学校長・母は英語教師で両親ともに教職に就く家庭に生まれる。
音楽の原体験は8歳の時に観た映画『Back to the Future』。
劇中、Michael J. Foxがギター演奏する「Johnny B. Goode」に魅せられて楽器に興味を持つ。
13歳になった時、父が用意したギターで練習を始める。
その頃、隣人からStevie Ray Vaughan(スティーヴィー・レイ・ヴォーン)の音源を受け取り、彼の音楽に感銘を受けブルースを志す。
高校生の時、バーなどでの演奏活動を始める。
ソロ演奏だけでなくVillanova Junctionというバンドメンバーとしても活動を行う。
17歳の時、不整脈により入院を余儀なくされる。
退院後、この体験を通して自身初となる歌詞を書く。
これがソングライターになるきっかけとなる。
19歳で名門バークリー音楽院に入学し、ギタリスト兼大学教授のトモ藤田にギターと音楽を教わる。しばらくは休まずレッスンに通うが、数ヶ月で中退する。 大学で親しくなったClay CookとLo-Fi Mastersという2人のバンドを結成し、アトランタを拠点に活動をスタート。しかし、音楽性の違いにより解散。その後、John Mayerはポップミュージックに傾倒するようになりソロとしてのキャリアをスタートさせる。
1999年、22歳の時に自主制作EP『Inside Wants Out』を発表。
2000年、世界最大の音楽祭 South by Southwestに参加。
演奏がAware Recordsの目に留まり契約となる。
2001年、インディーズ盤『Room for Squares』をリリース。
反響が大きくColumbia Recordsから再リミックス&新曲追加盤が再リリースされメジャーデビューに至る。
2005年、ベースのPino Palladino(ピノ・パラディーノ)とドラムのSteve Jordan(スティーヴ・ジョーダン)とJohn Mayer Trioというブルースロックバンドを結成。この頃には初期のアコースティックスタイルからブルースとロックの要素を取り入れた音楽に転向している。
2006年、3rdアルバム『Continuum』をリリース。第49回グラミー賞”最優秀男性ポップ・ヴォーカル・アルバム”と「Waiting On the World to Change」で”最優秀男性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス”の2部門受賞。
2009年、Michael Jacksonの追悼式において「Human Nature」を演奏。
2012年に喉の肉芽腫で手術を受けることになり、予定されていたツアーをキャンセル余儀なくされた。翌年、奇跡的に復活をしツアーを再開。2014年には来日公演も果たす。
2021年、デビュー20周年を迎え8thアルバム「Sob Rock」と新曲「Last Train Home」を発表。
John Mayerとえいば、米Rolling Stone誌より現代の3大ギタリストに選定されたギタリスト・シンガーソングライターです。
デビュー当時より業界内外で注目されており、Eric Clapton(エリック・クラプトン)、B.B. King(ビービーキング)やBuddy Guy(バディ・ガイ)といったブルース界のトップギタリストとの共演をも果たしています。
また、大の親日家であり日本にまつわる様々なエピソードがあります。
高校生の時には交換留学で日本に短期滞在した経験があったり、音楽大学では日本出身のトモ藤田さんに教わるなどしています。
日本公演でのMCやSNS上では日本語を披露することもあります。
公演以外でも何度かプライベートで日本を訪れており、観光を満喫している様子がSNSを通して見受けられます。
ちなみに左腕のタトゥーは日本画や花札を思わせる和柄模様になっていますね!
John Mayerの特徴・魅力
John Mayerといえば何といっても渋くかっこいいギタープレイが大きな魅力です!
ブルージーでいてメローで甘いフレーズを弾かせたら彼の右に出る者はいないのではないでしょうか。
一方で、素晴らしい技術をもっているのにそれを徒にひけらかしたようなプレイはしません。
早弾きや超絶技巧のソロを見せつけるようなスタイルではなく、一音一音を丁寧に表現するような演奏をします。
例えば、楽曲の中でも一見ギター初心者が弾けそうな簡単なフレーズが出てきますが、John Mayerはそれを素晴らしい音色やグルーブで演奏します。スライド・チョーキング・ミュートといったギターの基本的な技術の精度が高く、リズム感・グルーブ感の感性も高いので初心者が真似ようとしてもなかなか難しいです。
また、John Mayerはブルースとポップスをミックスした楽曲に定評があります。彼の原点である両ジャンルをミックスするのは彼ならではですね。
ヴォーカルのメロディーなどからはポップス要素を感じますが、楽曲に馴染みやすさを感じるのはそういった点かもしれません。
さらにヴォーカル自体も魅力的で、歌声は男性的な豊かな響きを持ちながら甘く柔らかい印象を受けます。スロー~ミディアムテンポの楽曲が多いJohn Mayerですが、そういったテンポの中だと歌がよく映えてより魅力的に感じやすいです。
John Mayerのオススメ曲
数ある楽曲の中から厳選したオススメ曲を5曲紹介します!
Neon
1999年リリース 自主制作EP『Inside Wants Out』収録曲
デビューアルバム『Room for Squares』収録曲
Neon(ネオン)のようなキラキラした印象的なギターリフがかっこいい初期の曲です!
自主制作EP版やライブ音源ではアコースティックギターでの弾き語りを披露していますが、それがとんでもなくかっこいいです。ベースラインやメロディー、ボディーを叩くパーカッシブな音まで一人で演奏しています!
メジャーデビュー後の音源はエレキで演奏していますが、楽器の特性上より音が跳ねた感じに聴こえてこちらはこちらでかっこいいです!
是非両方チェックしてみて下さい!
Gravity
2006年リリース
メローな雰囲気が漂うブルージーな楽曲です。
ギターの音色が本当に甘く優しい感じます。
メロディーラインだけでなくこの優しいテンポ感や間の取り方がメローな雰囲気をさらに演出しますね。
個人的には “The John Mayer” って印象を受ける楽曲の一つです。
Slow Dancing In A Burning Room
2006年リリース
John Mayerの楽曲の中で最も有名な楽曲の一つですね。
冒頭のギターはシンプルでありながらマイナー調のメロディーが渋くも色っぽくもあり、この楽曲を象徴するパートです。
偶数拍で“ジャッ”というギターのカッティングによるゴーストノートが気持ちのいいリズムを刻んでいます。全体的にスローなテンポの曲ですが、これによりメリハリの利いた心地のいいリズムが生み出されています。
コーラスの後のギターのソロも激渋で大変かっこいいですね!
また、ヴォーカルの鼻に抜いたような、ウィスパー気味だけどハスキーな声の感じもこの楽曲に合っていてとてもいいです!
Waiting On the World to Change
2006年リリース
グラミー賞 最優秀男性ポップボーカルパフォーマンス 受賞楽曲
John Mayerの楽曲の中ではあまりギターが目立たない部類の楽曲かと思います。
この楽曲はヴォーカルがとてもかっこいいです!
まずは出だしのシンコペーションといい、歌フレーズのリズムの取り方がかっこいいですね。
そして何といっても歌声がいいですね。
ところどころ声を潰したような、がなり声が混じったような声で歌っています。
でも、決して声を張り上げて歌うようなことはせず絶妙な力加減で歌いあげているところがかっこいいですね!
New Light
2018年リリース
2021年リリース 最新アルバム『Sob Rock』収録曲
メローな雰囲気は残しつつもポップなテイストの楽曲です。
曲の出だしから中盤まで大きな展開はありませんが、ちょうど半分ほど過ぎたコーラスの後からまるで即興演奏のような楽しいパートが始まります!
ギターの気持ちのいいカッティングが先陣を切り、豊かな音色のギターソロがそれに続きます。それまで控えめだったギターが一気に主役になるこの展開がとてもかっこいいです!
歌のコーラスから元のメインパートに戻る展開もスタイリッシュで素敵です。
以上、John Mayerの紹介でした!
今後、John Mayerの楽曲についてもう少し詳しく掘り下げて分析したものを記事にしていく予定です。楽曲の素晴らしい点や聴きどころを紹介していくので、こちらも合わせてチェックしてみて下さい!
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