『Whenever You Call』 楽曲分析・解説



嵐の配信シングル『Whenever You Call』の楽曲分析・解説ページです。

楽曲の構成や聴きどころ、歌のパフォーマンスを中心に解説していきます!


この楽曲はBruno Marsが楽曲提供したことでも話題になっていますね。

✅ Bruno Marsのプロフィールはこちらからチェックしてください。



楽曲概要



2020年9月18日リリースの配信シングル。

作詞・作曲:Bruno Mars, D’Mile

2020年内に嵐が活動休止をするということで、ブルーノがこれまでの嵐の曲を聴き、パフォーマンスを見たりして書き下ろした楽曲です。

活動休止後も“ファンと共にある”という想いが込められているそうですね!



楽曲分析

原曲Key=C(Cメジャー)

原曲BPM=90くらい


まずは、コードについて解説します。

AメロはC→F→G→C(Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ)という標準的な進行が使われています。

安定→やや不安定→不安定→安定という音の響きの変化により、コードに動きが出ます。様々な楽曲に用いられる最もスタンダードな進行の一つです。


しかし、この楽曲では途中ほんのちょっとスパイスが入ります。
Fm(Ⅳ♭3)というコードです。

詳しい話は割愛しますが、Fm(Ⅳ♭3)が入ることで、心にぐっとくるコード進行になります。
本来C(Cメジャー)にはない“ラ♭”の音がFmには含まれているので、Fmが鳴ると不思議な響きに聴こえます。人によってそれは哀愁、感動、切なさなど色々感じると思います。

それをふまえて一度聴いてみて下さい。

よーく聴くと分かるかと思います。
(5~7秒あたりがそうです!)

もっと詳しく知りたい方は、“サブドミナントマイナー”と調べてみて下さいね。




それでは、メロディーもみていきましょう。

まずは、Aメロ。

バラードでメロディーが裏拍から始まるのはブルーノらしい作曲だなと個人的に感じました。
裏拍つまり弱拍から音が始まることで、柔らかく優しく歌い始めることが出来ます。


続いて、サビ前の箇所です。

ポイントは強拍がレ→ミ→ファと階段状に上がっていっているところかと思います。
高い音へ向かって進んでいく感じが気持ちを高揚させてくれます。



そして、サビ。

サビはスタッカートもしくは短音が目立ちます。
それまでは音が流れるような感じでしたが、サビはリズムをかっちりと出しています。

サビのフェイク(二宮さん歌唱箇所)がかっこいいですね!

サビでも“リズムの強調 × フェイク”というブルーノらしさを感じる作り方になっています。



最後に、メロディーの音域ですが、最高音がG4という男性にとっては高すぎず低すぎない丁度いい音の設定になっていて、全体を通しても音の跳躍の少なくかつ歌いやすい高さになっています。

嵐の楽曲だと、もう少し高めの音域が主流ではないでしょうか。しかし、ここは楽曲の雰囲気や歌いやすさを重視して音の高さを抑えたのではないかと思います。その方が“歌”が耳に残りやすいですしね!



聴きどころ

この楽曲は案外歌うのが難しいと思っています。

全編英語歌詞ということもありますが、何よりメロディーラインがシンプルなので、単調に歌うと下手に聴こえてしまう恐れがあります。サビではリズムをしっかり出さないとお経のようになってしまいますし。

あとは、フェイクが随所にあって歌を聴かせる技術を要求される等、聴いた印象よりも歌うのが難しい曲ではないかと思っています。


嵐がどう歌いこなしているのかが聴きどころですね!
きっと踊りながら歌うでしょうし、パフォーマンスにも注目してみたいです!


(追記)2020年9月18日13時にMVが解禁されましたね!
歌とダンス(一部)はこちらで確認できます!







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