今回はミュージックバーで働いた経験のある筆者がお店の概要や働き方について紹介します!これからミュージックバーで働いてみようという方向けの記事です。
ミュージックバーとは
一般的なバーと異なるのは、音楽を目的としたコンセプトバーであるということです。お店によってコンセプトは様々で、例えば、以下のような種類があります。
・演奏・ライブが披露されるバー ・オープンマイクで歌を楽しむバー ・レコードが店内に流れるバー ・特定のミュージシャンや音楽ジャンルのファンが集まるバー
働く側の目線での違いは、歌や演奏を求められるか否か、PAの仕事があるかないか、雑談などの接待があるかないかというところでしょうか。大抵は求人欄にどんな仕事を任さられるか記載されているので、是非チェックしてみましょう。
中には、表向き飲食店として登録しているため求人広告欄に接待の有無について触れられていないところもあります。接待とは例えば、特定のお客のために演奏をしたり、お客と雑談をしたり、お酒を酌み交わしたりすることです。本来は風営法により所定の登録や手続きが必要なのですが、そういったことをせずに営業している店もあるようで、表向きの情報と実態が異なる場合もあるようです。
ミュージックバーで働くには
ミュージックバーで働くには、まずは求人を探しましょう。ネットで「ミュージックバー 〇〇(エリア名) 求人」と検索するのもいいですが、中には求人広告媒体に掲載していない店もありますので探し方を工夫しましょう。
おすすめな探し方は、まずは検索エンジンやGoogle Mapで希望するエリアに店舗を構えるミュージックバーを見つけ、そのお店のHPやSNSを個別にチェックすることです。求人広告は打っていなくともお店のページに求人情報を掲載している場合があります。後はそこから応募するだけです!
面接は(これは経験上の話ですが)、バーテンダーや調理のポジションに関してはごくごく一般的な内容でした。強いていうと、「何の音楽が好き?」「音楽経験は?」など音楽にまつわる質問があったくらいでしょうか。
演奏家やPAなどの専門的スキルが必要なポジションの面接では、当然実技がどの程度か確かめられます。特に店内BGMとしての演奏や演奏を売りにしている店ではそれ相応の技術が求められます。中には、楽器やスピーカー、コードの扱いが多少出来ればよいとする店もありますが、このポジションはどちらかというと一般スタッフ扱いのように思います。
飲酒に関してですが、マストでないところもあります。筆者の勤めていたところでは、未成年も働いていましたし、体質的にお酒が飲めない人も働いていましたから飲酒の有無はお店によると思います。
ミュージックバーで働いてよかったこと・悪かったこと
筆者は、オープンマイク制(誰でも歌うことができるシステム)でカラオケ・生演奏付きのバーで約2年間働いていました。ポジションは一般スタッフで、仕事内容は飲み物・食事の調理・提供、簡単な楽器演奏・PA操作、お客との雑談などの接待でした。
その店で働いていてよかったこと・悪かったことを紹介します!
よかったこと
➀担当楽器以外の知識や扱い方を学べた!
⇒普段触ることのない楽器や楽器周辺機器のセッティングやメンテナンスなどを知ることが出来たのは面白かったです!
②PAなどの専門的知識が身に付いた!
⇒➀とも関連ありますが、マイク・モニター・ケーブルなどのセッティングや調整などを実際機器を触りながら学ぶことができました!(※専属のPAさんがいるような店では経験することは難しいかもしれません。)
③高音質・大音量で音楽を楽しめた!
⇒筆者が働いていた店はスピーカー・モニターや音響にこだわりをもち防音工事が完璧なところでしたから、演奏やBGMは高音質で大音量で楽しむことができました。働きながらではありますが、普段家では味わえない音楽空間に居ることは楽しかったです!
悪かったこと
➀お客の自慢やマウンティングがしんどかった…
⇒どんな業界でも少なからずいる面倒な客…ミュージックバーでは、「俺は〇〇(ミュージシャン名)と知り合い!」「最近の歌は出来が悪い」「△△のメーカーのギターは音がしょぼい(知ったか)」などと聞いてもない自慢話や批判をいう客に遭遇します。悪気はないんでしょうが、自慢話や過去の武勇伝を語りたいがためにこちらからの質問を促す人もいました。こういった人たちの話は長い!!
②聴きたくない楽曲を聴かされるのが苦痛だった…
⇒流行曲や世代間で流行った楽曲などは嫌というほど耳にしました。中にはどうしても苦手な楽曲もあり、そのイントロが流れただけで嫌気が差した覚えがあります。カラオケやオープンマイクを導入している店ではあるあるだと思います。
③団体の大騒ぎが大変だった…
⇒音楽を楽しむ場なのである程度は仕方がないのですが、カラオケボックスや宴会のように大騒ぎする団体は不定期に現れました。経験上、二次会として利用される団体客が多く、すでに“出来上がっている”ため接客が難しく思えることが度々ありました。団体が入れるような大箱の店は同じようなことがあるかもしれませんね。
さいごに
今回はミュージックバーがどういった店か、働くにはどうするかをお届けしました!当然、お店によりますが、音楽が好きで音楽がある環境で働きたい人にとっては概ねいい職場だと思います!最近ではSNSの発信に力を入れている店もあるので、まずはネットで店の雰囲気をチェックしてみるのもいいですね。
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