Bruno Marsの4thシングル『Marry You』の楽曲分析・解説ページです。
楽曲の構成や聴きどころ、歌のパフォーマンスを中心に解説していきます!
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楽曲概要
2011年8月15日リリースの4thシングル。
2010年10月5日リリースの1stアルバム『Doo-Wops & Hooligans』収録曲。
作曲 : Bruno Mars, Philip Lawrence, Ari Levine
明るく軽快なアップチューンです。
「結婚」をテーマにした曲だけに、結婚式・披露宴・フラッシュモブなどで用いられることが多いです。
歌詞の内容がとにかく素敵で可愛いらしいんですよね。
「“No”と言わずただ“Yes”と言ってくれ。」というストレートな歌詞が個人的にお気に入りです。
楽曲分析
原曲Key=F(Fメジャー)
原曲BPM=150くらい
ライブBPM=160-165くらい
コード進行
F→Gm→B♭→F(Ⅰ→Ⅱ→Ⅳ→Ⅰ)
まずは、コード進行について。
楽曲を通して同じ進行が続いています。
以前、解説した『Just The Way You Are』と似た進行・同じ終止形になっています。
異なるのは、2つ目のコードのみです。
せっかくなので、この2つの進行を比較してみましょう。
まずは、『Marry You』の進行。
続いて、『Just The Way You Are』の進行。
聴き比べていかがでしたでしょう。
どちらもきれいな進行ですが、『Marry You』の方が、“不安定さ”からの解決感や音が前進している感じがあるかと思います。それは、Gm(Ⅱ)・B♭(Ⅳ)という“やや不安定”な要素をもつコードが連続した後に“安定感のある”F(Ⅰ)に解決していることと、F→Gm→B♭(Ⅰ→Ⅱ→Ⅳ)と徐々に音が上行している(順次進行からの3度の跳躍)からでしょう。
(終止形に関しては、『Just The Way You Are』の記事を参照して下さい。)
『Marry You』では、動きをさらに出すためにビブラフォンの音が入っています。
音形がシンコーぺーションになっているので、前のめりな感じがします。
サビでは楽器の数が増え、それぞれが異なる音形で異なるリズムを演出しています。
まずは、ベルです。
四分音符でファ→ド→レ→ラと音を刻んでいます。
ベルが教会の鐘を思わせるのが、いい演出だなと思います。
続いて、ギター。
こちらは、2・4拍目で合いの手を入れています。
8分音符の少し跳ねた感じです。
続いてドラムス。
(譜面の再現が難しかったのですが、おおよそこのような感じだと思います。)
バスドラムは4分音符を刻みながらハイタム→フロアタム→スネアの順でリズムにアクセントを入れています。
最後にベース。
ファ→ソ→シ♭→ファを8分音符で刻んでます。
原曲は少し跳ね気味の音だと思います。
ついで、メロディーはというと跳躍(音が跳ぶこと)が少なく、音が階段状に上がったり下がったりしています。(目立った跳躍は、出だしの「It’s a beautiful day」のC3→A4/ドから高いラの箇所くらいか。)
リズムもシンプルで音域はともかく歌としては歌いやすいという印象を受けます。
聴きどころ
Bruno Marsの楽曲の聴きどころを紹介するにあたって、どうしてもブルーノの歌にはフォーカスを当てないわけにはいきません!
高音域のきれいな発声はさることながら、
・フェイク
・ブレスでリズムをとる
・フレーズ末尾での地声から裏声への転換
・ノイズを混ぜた発声
・楽曲後半の裏声
以上の巧さは流石すぎます!!
歌詞の内容やメロディーラインの構造上、平たんに歌うと安っぽく味気ない感じがします。
ですが、やはりブルーノが歌うといい感じにスパイスが効いて曲に磨きがかかっています。
ブルーノの巧みな歌と先述した楽曲の特徴を踏まえて聴いていただくと、さらに楽しんで聴けると思います!
余談
2009年から2015年放送された『Glee』というテレビ番組をご存じでしょうか?
学園もので「グリークラブ」といういわば合唱部の物語なのですが、放送当時は一世を風靡しました。
劇中で有名な楽曲が多くカバーされていて(一話につき4・5曲くらい)、もちろんBruno Marsの楽曲もカバーされています。
『Marry You』も劇中で登場するのですが、そのシーンが物語屈指の名シーンなので、観たことがない方はハンカチを用意の上、ぜひ観てください!!
Netflix、U-NEXTやTSUTAYAなどのサブスクで配信されています。
登場シーンはシーズン2の8話です。
時間が許すのであれば、シーズン1の1話から観ると感動が増幅するのでオススメです!
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